ジェレミー・シーゲル教授の米中貿易戦争観
この記事を書いている現在、米国マーケットは、一昨日、昨日に引き続き、またもS&P500の最高値更新を伺っているところですが、上値がの重いです。
悪材料は米中貿易摩擦およびテスラの非上場騒動。
好材料は2018第2四半期の企業業績が好調であること。特にハイテクの調子が良く、市場を牽引していること。失業率の低下。雇用の順調な伸び。
これだけ好材料があっても綱引きのバランスが取れてしまっていて、値動きが非常に限定的で、ジリジリした展開です。
貿易摩擦については米国が23日に約2兆円弱の対中関税を発動すると発表したばかりで、また今後中国側からの報復関税も展開される見込みであり、着地点がもやもやっとしていて見えません。
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ペンシルベニア大学ウォートン校からナレッジ@ウォートンというオンラインビジネスジャーナルが発行されており、一ヶ月前の情報になってしまいますが、2018年7月9日の記事に、ジェレミー・シーゲル教授のインタビューが掲載されていて、米中貿易戦争について言及されている箇所があります。
これによるとシーゲル教授の貿易戦争観は、以下の通りでした
- 貿易戦争は脅威ではあるが、米国マーケットはこの脅威が発現する可能性は低いとみている。
- しかし、発現可能性は低いとしても、ゼロではないので脅威であることは変わりが無い。
- 今のところトランプ大統領は貿易戦争をそこまで強く推し進めるつもりではないと見ている。なぜなら彼の一連のツイートを見るに、大統領は株式市場を愛していることを我々は知っているからだ。
- だが結局のところ、脅威とはいえどうなるかは分からない。
シーゲル教授は貿易戦争が脅威であることを認めたうえで、それがどの程度影響を及ぼすのかは現時点では不明としました。
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ところでそうこうしている内に、NASDAQの方が史上最高値を更新しそうな雰囲気になってきました。
2018年7月25日に付けた最高値である終値7,932.24に対し、現在7,917.3。
あと約15ポイント(+0.19%)です。
S&P500とNASDAQの2軒リーチが入って盛り上がってきたところですが、明日も早いので寝ます。
おやすみなさい。