もしスティーブ・ジョブスが生きていたら今のアップルをどう立て直すだろうか【バロンズ】
“アップルを低迷から救う新たなビジネスモデル(バロンズ2018.12.7)”
アップルの株価は2018年10月に過去最高値を記録した後現在までに27%下落しており、時価総額1位の座をマイクロソフトに明け渡すなど苦戦が続いています。
低迷するアップルを救うであろう将来有望なビジネスモデルとしてバロンズが挙げているのは、サブスクリプション(定額制)モデルの導入という変革案です。
先週バロンズは既に別の記事で、サブスクリプションモデルの優位性を説明しています。(参考記事)
今回の記事でバロンズは、顧客がアップルに支払うべき月額料金を「48米ドル(約5,500円)」と試算しています。
ゴールドマン・サックスのアナリストは、Appleミュージック、iCloudストレージ、Appleケアによる製品補償、および長年の噂になっているAppleビデオサービスを組み合わせた、アマゾンプライムならぬ"アップル・プライム”を、月額30米ドル(約3,400円)で提供する事を検討してきた。
この定額プログラムは、アップルの決算に180億ドル(約2兆円)の売上増と4%の利益の上乗せをもたらすと考えられる。
ハードウェアについてはどうか。UBSは直近の米国内の顧客のiPhone買い替えサイクルを平均26ヶ月と見積もった。アップルとしては従来の24ヶ月サイクルに近づけたいと考えている。現在のiPhoneの平均売上高は793ドルだ。よってアップルは月額料金を793÷24=33ドル(約3800円)に設定する事で、24ヶ月の買い替えサイクルと同じ収益を見込めるだろう。
価格交渉をしよう。アップルは30ドルの”アップル・プライム”サービスを、半額の15ドルで提供できるよう努力するのだ。そうすれば月額15ドル+33ドル=48ドルで、顧客は24ヶ月毎にiPhoneの最新モデルとそれに最適化された”アップル・プライム"サービスの両方を手に入れることができる。
顧客良し、投資家良し、アップル良し。
サブスクリプションモデルに移行した時、ついにアップルはスティーブ・ジョブスが掲げた究極のゴール、―”ハードウェアからソフトウェアまでの全てを用いて顧客をコントロールする”―を実現する事となる。
実現するには色々超えるべきハードルがあるのでしょうけれど、まあ有り得る話ですよね。
もしこのプログラムが実現するとしたら、どこまで進んでいるのでしょうか?
以前ブログに書いた根拠は薄いけどアップルを激推しするアナリストは、もしかするとこの件で何か情報を掴んでいるのかな?とか、勘ぐってしまいますよね。