シーゲル教授のインタビュー その2(2018年10月16日)
霧末センパイのブログで、当方のブログの記事を取り上げて頂きました。
偉そうなこと言ってても、ほぼ全員、米国株投資初心者だ | 霧末流♀アメリカ株サバイバル投資実践記
大変光栄です。ありがとうございました。
こんな泡沫ブログの記事にも目を通して頂いていることが、何より嬉しかったです。
たまたまその翌日にシーゲル教授のインタビューがリリースされていたのは出来過ぎのような気もしますが。
これからも良い英語ニュースを紹介できるように頑張ります。
あと、レバレッジについても心配頂きありがとうございます。
私は(まだ)大丈夫ですので行けるところまで行ってみます!
そして私のブログをいつも読んで頂いている全ての読者の皆様にも、感謝申し上げます。
いつもアリガトウございますッッ!!
ところで朝の記事には書ききれなかった、シーゲル教授のロングインタビューの続きを、これも一部ですが載せたいと思います。
質問:FRBは2018年末と2019年にも更に利上げを行いますが、彼らがそう判断した理由は何でしょうか?
理由は2つあるとシーゲル教授は言います。1つ目は失業率の低下です。
「現在、大きな賃金の上昇無しに失業率が3.7%まで下がっており、これはFRBやエコノミストにとって驚きです。失業率が3.5%まで低下すると、著しい賃金上昇の可能性が出てきます。
失業率が3.5%まで低下したのは米国の歴史で過去に2度だけです。朝鮮戦争時とベトナム戦争時です。その際アメリカは、著しいインフレを経験しています。」
著しい賃金上昇は労働者にとっては良い事ですが、いずれは過度なインフレに繋がるため、米国経済にとっては好ましくないとシーゲル教授はいいます。
「そのためFRBは雇用の増加ペースをスローダウンさせたいという思惑があります。そうすることにより、労働力の需給バランスが均衡状態に戻るからです。」
2つ目は金利とインフレ率の関係です。
「現在名目金利が2~2.25%、インフレ率も2~2.5%、つまり実質金利がゼロです。これは大変に低い。FRBの想定をも下回っています(だからこそ金利を上げる判断がなされました)。」
質問:10月10日から、市場がより不安定になった理由は何でしょうか?
「株価の下降トレンドが更なるボラティリティを生みました。」
「また11月には中間選挙も理由です。トランプ大統領の共和党は苦戦するでしょう。そして中国は中間選挙の結果が出るまで貿易に関する交渉は行わないでしょう。中間選挙後の方が条件交渉はより有利だと中国側が考えているからです。」
利上げのみならず、中間選挙の共和党の苦戦、中国との貿易交渉の早期解決の難しさがボラティリティを上げたといいます。
「しかし長期投資家はパニックになって狼狽売りをしてはいけません。長期的に見てなお株式は7~7.5%、インフレ調整後で6~7%のリターンが見込まれます。第4四半期は株式市場にとって試練の時になります。」
いまこそ握力が試される時ですよ皆さん!