市場底打ちを見極める為の7つのサインをジム・クレイマーが語る
こんにちは 全力米国株ジャーナルです。
ジム・クレイマーが市場がボトムに達した事を見極めるための、7つのポイントを説明しています。
これらのうち、全部では無いにしろ幾つかが同時に起こる必要があるといいます。
逆にこれらが当てはまらない、または好転していない状況で市場が底を打ったように見えたとしても、それは信頼できないといいます。
”アップルが招く市場下落とそれを止める要因(CNBC 2018.11.12)”
1. Apple
先行きの不透明感から大きく売られたApple株価の復活が、相場上昇の第一のカギだ。アップル製品の売上不振はアメリカか?中国か?それとも新興国か?それは分からない。しかしアップルの価格体系と顧客との確固たる関係は、再び投資家を魅了し買いを呼ぶだろう。しかし価格下落の凶悪さを見ると、まだその時では無さそうだ。
2. FANG
フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグル(アルファベット)の株価の安定が必要である。
4社の中ではアルファベットが割安に放置されていて最も謎だ。 同社は1000億ドル(11兆円)以上のキャッシュ、サーチエンジン、Youtubeを保有している。 また少なくとも現時点では自動運転の市場も所有している。 私は完全に買いだと思うが市場はそう考えていないようだ。
3. 米連邦準備理事会(FRB)
ジェームズ・パウエルFRB議長がインフレとの戦いに勝利したことを認めれば(利上げを終える事を宣言すれば)、市場は落ち着くだろう。
しかし実際は12月に更なる利上げを行うであろうが。
パウエル議長は「インフレを防ぐために経済を減速させることが自分の仕事だ」と思っている。我々はそれを忘れてはならない。利上げがインフレを沈静化しているという具体的な証拠を示してもらいたいものだ。
4. 中国
中国がトランプ政権の貿易政策に協力するかもしれないという兆候が見られれば、株価を押し上げるだろう。
中国経済は大きく萎縮しつつある。このままでは中国共産党はアメリカへの屈辱よりむしろ中国経済を自ら破壊する可能性がある。
5. 米ドル高
米ドル高が進んでいる。ドル高は米国企業の海外収益を押し下げ、決算を悪化させ、結果として株価低下の要因になる。
6. ハイクオリティ株(ハイクオリティとはバランスシートが優れていて、負債が少なく、景気後退に強い銘柄とCNBCが定義)
プロクター&ギャンブル(PG)、コカ・コーラ(KO)、モンデリーズ(MDLZ)などの、景気後退に強いとされるハイクオリティ株が上昇している。投資家がこれらの銘柄に資金を避難させているためだ。これは、市場の回復がいまだ遠いという悪いサインだ。
7. ゼネラル・エレクトリック(GE)
GEの株価が回復すれば市場底打ちのサインとなり得る。但し11月12日のカルプCEOのインタビューを見た限りでは、それには非常に長い時間がかかりそうだ。