金融リテラシー調査について 後半
このエントリは前回↓
の続きになります。
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ただ、とある3つの設問への回答傾向によって、どうもスコアに高低の差が生まれている「らしい」という所までは分かりました。
さてその3つの設問とは
1. 金融教育が必要と思うか?
2. 家庭で金融教育を受けたか?
3. 期待値5%の投資先に投資するか?
の3つです。
以下の表で順位とスコアと3つの設問を一覧にしました。
1~25位
26~47位
スコアと設問にある程度相関があるかと思います(緑が好ましい、赤が好ましくない)。
これらの設問は、以下のような内容でした。
1. 金融教育が必要との意見の割合
「生活設計や家計管理等の『金融教育』は、学校で行うべきと思いますか?」という設問に「思う」と回答した人の割合
2. 家庭において金融教育を受けた人の割合
「ご家庭で保護者の方から『お金の管理』について教わる機会はありましたか?」という設問に「機会はあった」と回答した人の割合
3. 損失回避傾向が強い人の割合
「10万円を投資すると、半々の確率で2万円の値上がり益か、1万円の値下がり損のいずれかが発生するとします。あなたなら、どうしますか。」という設問に「投資する」と回答した人の割合。
*この設問は、損失回避傾向が低いほど好ましく(緑色)、高いほど好ましくない(赤色)
もう一度、今度は上位下位ぞれぞれ5位までを抜き出しました。
分かりやすい相関がありますね。
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【結論】
つまり金融リテラシーが高い人ほど以下の傾向があるといえます
- 金融教育が必要という意識を持っていて
- 家庭で金融教育を受けた経験があり
- 損失回避よりもリスクを取って投資する傾向にある
・・・株ブログの読者諸氏のことですね!?
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【おまけ】
「株式投資をしているか?していないか?」という設問で、一発でリテラシーを見抜けるんじゃね?と思った方いらっしゃいますか?
その通りです。
実際、設問にありました。
でもあまりに簡単に思いつき過ぎて面白くないので、分析からは除外しました(すいませんウソです。本当は今気づいて慌てて書き足しました)。
その相関関係がこちらです。
1位~25位
26位~47位
株式投資をしている層としていない層では、露骨に差が出ています。