HSBC香港で口座開設の際にやってはいけない事

HSBC香港で口座開設にチャレンジ


以前、仕事で香港に出張した際、ついでにHSBCで口座を開設しようと、HSBC香港本店に突撃した時の事を記録として書き留めておきます。



結果を先に書いておきますが、口座を開設せずにノコノコ帰ってきました



口座を開設「できずに」ではなく「せずに」、と書いたのは理由があって、HSBCの担当者が「このままでは開設できないので、こういう理由にしてくれれば開設できるが?」と提案してくれたものの、当方の時間的な制約でそれ以上話を進めることができず、やむなく銀行を後にしたためです。



なお、古いエピソードで大変恐縮なのですが、これは2016年6月の話です。


もう2年も前の事であり、実態は記事の内容と変わっている可能性がありますが、その点はご容赦ください。



当記事における口座開設パターンの分類


Web上に公開されているHSBC香港の口座開設関連ブログ記事にざっと目を通したところ、大体上のようにパターンAからDの4種類に分けられる事が分かりました。


このブログの記事はパターンCに該当します。
つまりHSBCの「香港」で、「単に海外に預金口座を作りたい」と思った人が、「エージェント等は使わない」で自力で口座開設にチャレンジした、という話です。



まず結論:やってはいけない事

パターンA、Bは口座開設が可能(なケースが多い)です。
パターンCは以下に書きますが、開設できませんでした。
パターンDは、開設できたというブログはあるにはあったのですが、エージェントや開設先支店や担当者によるのかもしれませんので、よく分からないです。


それを踏まえ結論です。
HSBC香港において、担当者との面談で、口座開設目的を訊かれた時に、「ただ単に海外に口座を開設したいから」とは、言ってはいけない(エージェント等を介さない場合)。


必要書類

持参した書類は以下の通りです。

  • パスポート
  • 国際免許証(現住所の確認)
  • 銀行の取引記録が記載された書類(預金額、給与振込額、カード引落額などが分かるもの)
  • キャッシュ(金額忘れました。日本円を20万円ぐらい持って行ったような?)

香港を訪れる1ヵ月半ぐらい前に、HSBC香港のカスタマーサービスにメールで問い合わせを行いました。
その際に自身の属性等(居住国、香港滞在理由、口座開設目的等)を明らかにし、開設の必要書類は何かと質問しました。


返事はすぐ来ましたので、そこに書いてある通りに、書類をそろえて持参しました。
問い合わせメールのやりとりはすべて英語ですが中国語でもOKだと思います。


メールに記載されていた必要書類は以下のような内容でした。
*現在は変わっているはずなので事前に確認されることをお勧めします

  • パスポート
  • 現住所を証明できる英語又は中国語表記の書類(例・過去3ヶ月以内の公共料金請求書等)
  • 口座開設時に預け入れる現金(口座のグレードによるがパーソナルの場合2,000香港ドル=約3万円)
  • 上記以外にHSBCが審査に必要と判断した場合は追加の書類のご提出を求める場合があります




HSBC香港のどこの支店を選ぶべきか


本記事で取り上げるのは「本店」になります。
他の支店には行ってないので分かりません。



受付から面談ブースまで


エレベーターで受付のあるフロアへ。何階だったかは忘れました。



受付で口座開設を希望する旨を伝えたところ、書類を提示するよう求められました。
また、開設の目的も訊かれました。


その後番号札を渡され、呼ばれるまで待つように指示されました。


ただ、相当長い時間待たされたと記憶しています(途中で何度か受付担当者を督促しました)。


面談の流れ

面談ブースはこんな感じ。中に担当者が1名おり、一対一で面談が進みます。




最も重要なのは口座開設の目的です。


当時の私の口座開設目的は「資産を国際分散したいので、預金口座をHSBCで開設したい」というものでした。


まだ投資を殆どやっていなかったので、「単に海外に預金口座を開き、そこに日本からキャッシュを移し、米ドルやユーロや香港ドルなどに両替して、世界通貨をバランスよく持ちたい。日本で得た給与も適宜HSBCに送金するつもりだ。また海外出張時に各国でHSBCのATMからキャッシュを引き出すので、口座長期不使用による凍結は無い」というような理由をブースの担当者に伝えました(会話はすべて英語です)。


これを聞いたHSBCの担当者は渋い顔。
米国政府からマネーロンダリングに関してかなり厳しく言われているので、香港非居住者に単なる預金口座を作らせることは相当難しくなったとのこと。


担当者「ついては、今後、香港に留学する、または駐在する予定は無いか?もしその予定があり、時期、場所、居住先が決まっていれば、開設可能だが」


私「全く無いとは言い切れないが、現時点では何も具体的には決まってはいない。何か他に方法があれば教えてほしい」


担当者「HSBCで生命保険に加入し、保険料引落し口座として開設するという方法が、あるにはある。こんな商品。(パンフを見せてくれる)」


私「(パンフを一通り読んで)生命保険は間に合っているなあ。。。他にない?」


担当者「HSBCで株式投資を始めるなら、開設できる。ただ、最初に最低10万香港ドル(約140万円)は投資してもらう必要があるけど」


私「保険よりはまあ、そっちの方が興味あるかな。詳しく聞かせてほしい。」


担当者「日本でどういった資産運用をしているか、その投資内容を示すものはある?」


私「今すぐにと言われると、無い」


担当者「OK。ではこれから別室で、他の担当者から株式等への投資に関するリスクや重要事項に関する説明をさせてもらうよ。時間は、1時間ぐらい。」


私「えぇ、時間的にもぅムリ・・」


待ち時間含めてここまで約2時間ぐらい経過しており、次の予定が埋まっていたため更に1時間の面談時間を取ることができず、ここで切り上げて帰りました。


待たされ過ぎて口座開設熱が若干冷めていたというのもあります。モウイイヤ、イラネみたいな。


チャレンジされる場合はスケジュールに相当余裕をもたせておくと良いと思います。


おわりに

現在使っている海外証券口座の米国株の取引手数料はHSBCの手数料の約半分であり、また取扱銘柄数も満足いく水準です。そのため現時点では特段HSBCで口座を開設する必要性が無いので、再チャレンジは行っていません。


ただ、私自身今後の活動の拠点が海外中心になるようであれば、その際はもう一度開設を検討してみてもいいかなとは思っています。


最後に繰り返しになってしまいますが、これは2016年6月の話であり、現在は実態が変わっている可能性がありますので、あくまでご参考という事でお願いします。

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