ジェレミー・シーゲル教授・強気相場最長記録更新に対する見解
(2018年9月9日一部内容修正済)
2018年8月22日、米国市場の強気相場が史上最長記録を更新しました。
これまでの記録はITバブルと崩壊を含んだ1990年10月から2000年3月までの3,452日間でしたが、今回の強気相場はリーマンショック後の2009年3月から2018年8月22日までで3,453日間を記録し、最長記録を現在も更新中です。
記録更新の翌日、8月23日にペンシルべニア大学ウォートン校のジェレミー・シーゲル教授がCNBCに出演しコメントを残しています。
「この強気相場はいつまで続くのか?ウォートン校・シーゲル教授に尋く」
この中でシーゲル教授は
- 前回の強気相場終了時のS&P500のPERは30倍であったのに対し、現在は18倍に過ぎない。株価が過剰に割高であったのは前回の方である。
- その上、前回強気相場終了時の方が、現在よりもずっと高金利であった。
という2点を示し、前回相場との違いを強調しました。
一方で懸念材料として
3. 貿易協定が合意に達していない
4. FRBは利上げに積極的である
5. 米国中間選挙を控えているが、オッズメーカーの見立てでは民主党の勝利(上院で議席の過半数を確保)も有り得る
という3点を挙げ、これらが今後数カ月に渡る課題であると述べました。
しかし、
7. もし米中貿易摩擦とNAFTA交渉が解決に至れば、その時は株価は10%上昇すると考えている。
8. なぜなら現在の株価は、強大な力
体重800ポンド(=約360kg)のゴリラに抑え付けられているようなものだからだ
と述べ、米中貿易摩擦とNAFTA問題をゴリラに例えるという荒技を披露しつつ、今後も強気相場は継続し、株価についても更なる上昇が見込めるとの強気な見解を示しました。
いま2,900のS&P500の10%増しって3,190なんですけど。
相変わらずの超強気。
ステキ!
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