米国株式市場、二番底を探る展開となるか

FOMCの議事録の公開と10月17日の株価


米国時間2018年10月17日、米国株式市場は僅かに下落しました。
これはFRBが17日、9月25~26日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表し、その内容に市場が反応したためだとCNBCは報じています。


”FRB議事録発表後ダウ平均は一時100ポイント下落(CNBC2018.10.17)”


議事録によると、参加者全員一致で追加利上げに合意したことが分かりました。
一方で今後の金利水準については、引き締めが必要と考える参加者と、引き締めに慎重な姿勢を見せる参加者とで、意見に相違があることがわかりました。


これを受けモルガン・スタンレーのJim Caronマネージングディレクターは顧客向けに

「インフレリスクは小さい。しかしインフレがFRBの予想を超えて進む場合、一時的にFRBが適切と考える金利を上回る水準まで、金利が引き上げられる可能性がある」

と述べました。


また金融情報会社The Sevens ReportのTom Essayeは

「現在は株価の底値を伺う展開であるが、これは第3四半期企業決算が出揃い来年の見通しが立つまで続きそうだ。」

とコメントしています。



2度目の株価下落はより急に

しかし株価の下落はまだ続くという意見もあります。


”市場の下落は終わっていない。2度目はより急角度で落ちる(CNBC 2018.10.17)”


S&P500やダウ平均などは、先週の急落からの回復に向けて道半ばであるが、2018年末までに再度急落する可能性があるといいます。


この記事では、今後決算発表を迎える企業の中には関税の影響を受けた多国籍企業が多くあり、見通しは必ずしも良くはなく、それが2度目の株価急落に繋がるかもしれないと、警鐘を鳴らしています。


また2018年2月の株価下落時を考えると、1度目よりも2度目の下落のほうがより大きかったため、今回も同様に注意が必要だと投資リサーチ会社のSam Stovallは示唆します。彼の予想では、もし再度下落があるとすれば11月6日の中間選挙より前だといいます。


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