あなたはどのリスクをとるのか

投資にはリスクが付き物です。リスクとは損をすると言う意味だけではなく、予想通りにいかない可能性の振れ幅の事をいいます。


皆さんは、以下のどのリスクが好みですか?またはどれが好みじゃないですか?

  1. インフレリスク
  2. 価格変動リスク
  3. 信用リスク
  4. 金利リスク
  5. 為替リスク
  6. 流動性リスク
  7. カントリーリスク


1. インフレリスク 

預金や長期の生命保険など、利率よりも物価上昇率の方が高いと、実質的には資産価値が下がります。私は例えば確定拠出年金で元本保証商品に全振りするような、インフレに負けそうな投資は好みません。また預金や生命保険もあまり好みじゃないですね。そもそもこのブログの名前からしてそうです。


2. 価格変動リスク

株式や投資信託など、投資対象物の値段は上がったり下がったりします。不動産や貴金属も同様に値動きしますね。大きく変動することもよくあります。このリスクをとる事に抵抗はないですね。そもそもこのブログの名前からして。


3. 信用リスク

主に債券投資の際に使われる、投資先の倒産リスク、元本返済や金利支払が滞ったり、停止されたりするリスクのことです。私はあまり積極的にはこのリスクは取りたくないです。なので債券を選ぶなら世界最強の信用力と言われる米国債でしょうか。
また株式にも当てはまります。なので私の場合、株式(米国個別株)はポートフォリオの3割までとしました。


4. 金利リスク

金利が上がると債券価格は下がり、金利が下がると債券価格は上がります。
債券価格のみならず、金利動向は経済全体に大きな影響を与えます。米国経済においても全世界が金利に絶賛大注目中です。好むと好まざるとに関わらず縁の切れない関係のようなものだと考えます。


5. 為替リスク

外国通貨と日本円の為替の直接の差損益のみならず、外貨建商品への投資もこのリスクに該当します。米国株に全力している身としては、好みじゃなくても受容はしています。割り切りです。ただし、いくら高金利といっても新興国通貨なんかは恐ろしくて全然手が伸びません。


6.流動性リスク

売りたいときにすぐ売れるか否かのリスクです。流動性リスクが高いのは例えば不動産、美術品、太陽光などでしょうか。私は流動性リスクが高い、売りたいときすぐ売れず現金化できない投資先は全然好みじゃないです。なぜなら、投資したが最後、最後まで抱きかかえなければならず、それで問題なく利が乗ればいいですけど、場合によっては心中しなきゃいけない局面もあるわけですから。株式やETFや投資信託なら、よほどマニアックな銘柄で無い限り、また売りが殺到して取引が成立しない、などという状況で無い限り、売りたいときにすぐ売って現金化できるので私の好みです。


7. カントリーリスク

ある国の政情や経済が安定していればリスクは低く、逆に不安定ならば高いといえます。これも投資先が米国ならこのリスクはあまり気にしませんが、新興国なんかは全然興味がないというか好みじゃないです。



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こうして見ると私は米国市場に投資している身として2.価格変動リスク、4.金利リスク、5.為替リスク、7.カントリーリスクあたりは好みというかあまりリスクをとることを気にしませんが、1.インフレリスク、3.信用リスク、6.流動性リスクは好みじゃないということが確認できました。


なんでこんな事を考え始めたかというと、最近の報道でスルガ銀行・スマートデイズのシェアハウスの融資問題をよく目にするからです。


あの事件で被害者?なのかどうだかよく分かりませんが、融資を受けたシェアハウスのオーナー達の中には、自分が一体全体上記のどのリスクをどの程度取らされていたのかを、全く理解していない状態で契約を結んだ人もいたのではないかなあと思った次第です。


家賃保証とか言われて普通に無リスクだと思ってたりして。


やはり日本人は子供のうちから「ナニワ金融道」を読んで、金融リテラシーの高い大人にならねばならないと確信しました。




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