1位は奈良県 最下位は●●県 あなたの県は何位? - 金融リテラシー調査2016 -

2016年に行われた金融リテラシー調査をご存知ですか。


この調査は日本の18歳以上の個人の金融リテラシーを把握するために、日本銀行を事務局とする金融広報中央委員会が実施した大規模アンケート調査です。


(調査方法)

・ わが国の人口構成とほぼ同一の割合で収集した18~79 歳の25,000 人を対象に、インターネットによるアンケート調査を実施した。


(設問の特徴)

・設問は、「金融リテラシー・マップ」の8分野について、「金融知識・判断力」に関する正誤問題と「行動特性・考え方等」に関する問題とを組み合わせた。

                金融広報中央委員会「金融リテラシー 調査の結果」1.調査の概要 より抜粋




上述の「金融知識・判断力」に関する正誤問題と「行動特性・考え方等」に関する問題というのは、例えば以下のような設問です。


設問例


問1.一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

1.一生涯の生活費、子の教育費、医療費

2.子の教育費、住宅購入費、老後の生活費

3.住宅購入費、医療費、親の介護費

4.わからない


問2.金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。

1.運用は固定金利、借入れは固定金利にする

2.運用は固定金利、借入れは変動金利にする

3.運用は変動金利、借入れは固定金利にする

4.運用は変動金利、借入れは変動金利にする

5.わからない



問3.10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

1.2年未満

2.2年以上5年未満

3.5年以上10年未満

4.10年以上

5.わからない



問4.10万円を投資すると、半々の確率で2万円の値上がり益か、1万円の値下がり損のいずれかが発生するとします。あなたなら、どうしますか。

1.投資する

2.投資しない




出題分野は家計管理、生活設計、ローン、保険、経済の基礎、投資などで、「経験者」が有利な設問が多いため、若年層が低得点で高齢層が高得点という傾向があります。


ただし、回答者の年齢グループ(以下の6グループ)が各県ほぼ同じ比率になるよう調整されているので、各県で年齢構成の違いによる有利不利はほとんどないという状況です
18-29歳
 30‐39歳
 40‐49歳
 50‐59歳
 60‐69歳
 70-79歳


設問数は全部で53です。



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前置きが長くなりましたが、47都道府県の順位は以下の通りです。


まず、全国平均を上回った1位-25位です。
※スコア=設問の正答率の全国平均(55.6%)を100とした場合の指数

トップは奈良県、その後香川県、京都府と続きます。




次に全国平均以下となる26位-47位です。



どうですか?


妥当な結果ですか?


意外な内容ですか?


私自身が持つ各県の知識やイメージ(先入観や偏見とも言う)だけでは、このランキング表の傾向や要因が全然説明できなかったので、非常にモヤモヤしました。



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この金融調査結果は、詳しいエクセルデータが公開されており誰でもダウンロードできるようになっています。



そこでこの公開データを使って、上位県と下位県を分けた要因や、高スコアを取得した県に共通する傾向などを調べてみることにしました。


しかしこれがなかなかはっきりした要因や理由が見出せず、難航しました。


ただ、とある3つの設問への回答傾向によって、どうもスコアに高低の差が生まれている「らしい」という所までは分かりました。


それについては別の日のエントリでまとめたいと思います。

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