ジェレミー・シーゲル教授の最新見解(2018年7月9日時点)

ペンシルベニア大学ウォートン校からナレッジ@ウォートンというオンラインビジネスジャーナルが発行されています。
このサイトに現在ジェレミー・シーゲル教授のインタビュー記事が掲載されていますので内容を書き留めておきます。
掲載日は2018年7月9日です。




このインタビューの中でシーゲル教授は


1. 2018年の今後の米国市場の見通しについて「ほぼ横ばいか10%上昇で終えるという年初の見解と変わらない」とコメントしました。


2. 今後逆イールドカーブ形成が見込まれ、米国市場のリセッション入りが近いのでは?、という質問に対して、景気後退の発生を否定しました。
長短金利は適正値に収まり、逆イールドは発生しないため、リセッションが直ちに発生するわけではないだろうとの見解です。


3. 世界経済において一般的に7~10年に一度の頻度で経済危機が発生すると言われているが、9年連続となる米国の景気拡大は今後も続くのか、という質問に対しては、米国の景気拡大は今後もより長く続くとの強気の立場を示しました。
米国経済の構造が生産中心からサービス中心に変化したことで、景気循環サイクルがこれまで考えられていたよりも長くなっており、イギリスの18年連続、オーストラリアの20年以上連続という事例もあるように、米国の経済成長は今後も続くとの見解です。


4. つまり「今回だけは違う(だから景気は失速しない)」という事ですね?というインタビュアーのユーモラスな質問に対しては、「そう、いつだって「今回だけは違う」んだよ。過去とまったく同じものなんてないからね」と回答し笑いを誘いました。



他にも雇用と賃金と景気、貿易戦争の影響等についてシーゲル教授の見解が示されています。



非常にざっくりとですが以上です。


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