ジェフ・ベゾス「Amazonもいつか潰れると思うで」
ジェフ・ベゾス「いつの日かAmazonが破綻する日が来るだろう(CNBC 2018.11.15)」
2018年11月8日、シアトルのAmazon本社で社員全体会議が開かれた際、ある社員がアマゾンCEO、ジェフ・ベゾスに質問しました。
Amazonの未来
社員「Amazonの未来を教えて欲しい。小売大手シアーズが先月倒産した。Amazonも将来同じ道を辿る可能性はあるのか。」
ベゾスは以下のように回答しました。
「Amazonは破綻するほど大き過ぎる企業では無い。」
「しかしいつか破綻するだろうと思っている。Amazonは倒産するだろう。」
「大企業と呼ばれる会社の年齢を見て欲しい。大体が創設30年程度であり、100年以上の企業はめったにない。」
「だがAmazonが終焉を迎えるまでの時間を稼ぐ事はできる。そのためには顧客に執着するべきだ。社内ばかりを見て、自分たちの事だけを気にかける事をやめるべきだ。」
ベゾスが全体会議で社員に伝えたかったのは、どんなにAmazonが大きくなろうとも安泰などと思うな、顧客を第一に考えろ、さもなくば普通に破綻するぞ、という、ごく普通の事だろうと思います。
企業の発展とともに超巨大組織となったAmazon。
そのトップとして、企業のあるべき姿を今一度全従業員に示したと言えます。
誰がAmazonの息の根を止めるのか?
それよりも懸念されるのは、各国政府の規制や制裁の方です。
「匿名を条件に、数名のAmazon社員がCNBCの取材に応じた。社員らによると、政府の規制と独占禁止法違反の可能性が、Amazonの将来を考える上で大きな懸念となっているということだ。」
日本の公正取引委員会は2018年3月15日、独占禁止法違反の疑いでAmazon Japanに立入検査を実施しました。
またEUの執行機関である欧州委員会も2018年9月20日、独禁法上の問題行為を行なっていないか調査に入ったと報じられています。
更にトランプ政権はAmazonやフェイスブック、グーグルの独禁法違反の可能性を注視していると、11月5日にCNBCが報じました。
地上最強の小売・Amazonは、市場に潰されるのではなく、米欧日をはじめとする巨大国家権力に潰される・・・
そのような未来の方が可能性としては高そうです。
地上最強の生物こと範馬勇次郎も、発射式捕獲網と麻酔銃には遅れを取ったことですしね・・・ションボリ。