米国内のメンソールタバコ販売禁止を提案したFDA、今週詳細を発表予定(アルトリア、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)
”メンソールタバコ販売禁止の提案がタバコ銘柄に重し(CNBC 2018.11.12)”
米食品医薬品局(FDA)は2018年11月9日(金)、メンソールタバコのアメリカ国内販売禁止を提案したことによりアルトリア(MO)とブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)が大きく値を下げました。FDAは週明けにも規制案の詳細を発表すると見られていました。
週が明けて11月12日午後2時現在(米東部時間)、FDAからはまだ詳細の発表がありません。
しかし、MO(-2.44%)とBTI(-8.06%)は先週に引き続き下落しています。
アナリストは以下のように伝えています。
「実際に販売禁止に到るまで一年以上かかると見られる。しかし、アルトリア(MO)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)、インペリアル・ブランド(IMBBY)の3社は米国内販売における利益に占めるメンソールタバコの割合が非常に大きい。」
「アメリカ国内のタバコ販売量のうちメンソールタバコが占める割合は55〜60%に上る。また全世界でタバコ会社の利益のうち25〜27%をメンソールタバコが占める。」
BTIは米国内でメンソールタバコブランド「ニューポート」を展開し、メンソール分野では業界首位であるだけに、今回のニュースによる価格下落が大きいです。
FDAは今年9月にも「風味付き(フレーバー)電子タバコ」の販売禁止を検討しているとアナウンスしたばかりであり、さらにメンソールも規制するという方針の発表は、業界に驚きを与えました。
この記事の中で、BTIの広報はeメールでCNBCに対し以下のようにコメントしたと報じられています。
「当社は9月に発表されたFDAの風味付き電子タバコ規制の提案の中に、メンソールタバコも組み入れられるという事実を認識していなかった。」
「いずれにせよ、メンソールやフレーバーをタバコに使用するための徹底的な科学的調査を続けていくつもりである。」