ジェレミー・シーゲル教授、2018年10月16日のインタビュー

ジェレミー・シーゲル教授が米国東部時間10月16日、ペンシルベニア大学ウォートン校のラジオに出演しインタビューに応えていましたので紹介します。


”ジェレミー・シーゲル教授「市場のボラタリティの裏にあるもの」(ナレッジ@ウォートン 2018.10.16)”



2018年はダウの上昇率は5%~10%と予想。2019年は・・・

「2018年はダウ平均の上昇率が5~10%であっても、私は驚かないでしょう。もし2018年のうちに中国との貿易問題を解消できれば、簡単に10~15%上昇するでしょう。ただし2019年は・・・0~5%となる可能性があります。」

2018年は5~10%上昇と、シーゲル教授自身が年初に予想した数字通りです。ですが2019年は0~5%と予想しています。これは、金利上昇と米中貿易摩擦、米住宅市場への懸念とのことです。

「FRBの金利上昇への懸念は株価に織り込まれていませんでした。先週の市場の急落は、金利上昇の恐れを反映したものです。その他の主要な懸念材料は、米中貿易摩擦と、米住宅市場の減速です。」


しかしシーゲル教授はこう言います。

「パニックを起こす必要はありません。私は現在の状況を鑑みてもなお、株式は今後も長期的に7~7.5%の割合で毎年成長が見込めると考えています。これは債券よりずっと良いリターンです。長期投資家、退職金を積み立てている者、年金受給者、皆うろたえて狼狽売りをしてはいけません。」



景気後退の可能性について

景気後退(リセッション)についてシーゲル教授の意見です。

「我々は景気後退の可能性を打破できておらず、その可能性があるとみています。しかし、各種経済指標は、リセッション入りは1年半から2年後になると示しています。」


景気が循環している以上、リセッションは避けられないといいます。
また、現在の米国の失業率の数字だけでいうと、この1~2年以内でリセッション入りするかもしれません。

「景気は循環するものであるからいつかはリセッションに入るでしょう。過去の統計では、アメリカの失業率が3.5%~4%のレンジ入ると1~2年以内にリセッションを迎えてきた歴史があります。」

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