GEのラリー・カルプCEO、決算発表を10月30日に延期すると発表したため、株主がざわつく


GE(ゼネラル・エレクトリック)は2018年第3四半期の決算発表日を、当初予定の2018年10月25日から30日に延期すると発表しました。

       (ウォール・ストリート・ジャーナル 2018.10.12)


新CEOのラリー・カルプ氏が事業全体のレビューと現場視察を完了させるための時間が必要だと説明しています。


また、

アナリストらは、30日に決算と同時に新たな財政見通し ー戦略の変更や減配ー も発表するのではないかと見込んでいる。

と報じています。


延期の発表はアナリストらにも驚きであったようで、未発表の問題や事業売却が
存在するのではないかと捉えられているとのこと。ただしGEの公式発表では「ラリー・カルプCEOの拠点視察の出張スケジュールが延期に関係している」となっています。


UBSのアナリストSteven Winoker氏は肯定的に捉え以下のようにコメントしています。

「GEの再建は数年かかるであろうがこの決算発表は投資家にとって注目すべき出来事である。ゆえにカルプCEOが発表前に十分な時間を設けたいと考えたのであろう。発表延期に不穏な要素は見当たらない。」


投資リサーチ会社MeliusのアナリストScott Davis氏は否定的です。

「延期は投資家にとって”ノイズ”になる。

カルプCEOはこれまで(ダナハー社のCEO時代の)決算発表時に、数字だけではなくその詳細もについても投資家に説明してきた(だから延期が必要だったのだろう)。しかし、投資家にとっては数字の部分がほぼ全てだ。」


ちなみに記事のコメント欄は、株主達からの
「次はどんな悪材料を発表する気だ」
「延期してまで隠そうとするヤバイ事でもあるのか」
「外部のCEOが着任して、前CEOが隠してた悪事をぶちまけるのかな」
というような書き込みで色々盛り上がっております。



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10月12日午前中には一時前日比+0.86%をつけたGEの株価が、この発表を受け下落を始め、最終的には-3.14%で取引を終える事になりました。


せっかく市場全体が反発してプラスで終えた日だったのにもったいない。。。


1日早く、11日の下落相場の中でどさくさに紛れて発表してしまえば良かったのに。

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