狼狽する退職金ぶちこみ女性記者にシーゲル教授が伝えた一言
「株式市場を信じなさい」
今回の株価下落が始まった2018年10月10日、ワシントン・ポストの女性記者がたまたまペンシルベニア大学ウォートン校でジェレミー・シーゲル教授の講義を受講していました。
その際の記者とシーゲル教授とのやりとりが
A Wharton professor puts stock market plunges in perspective(ワシントン・ポスト 2018.10.11)という記事になっています。
講義中、シーゲル教授の背後のスクリーンには講義内容と共にリアルタイム株価が表示されており、刻一刻と下落するダウの数値を見ながらの講義であったとの事です(その講義の間にダウは500ポイント、-2%近く下落)。
「退職金として積み立てている自身のポートフォリオが目の前で大きく毀損していき、動悸が激しくなり、めまいがした」とその女性記者は述べています。
講義の途中で女性記者はシーゲル教授に尋ねました。
「一体、何が起きているのですか?」
シーゲル教授は応えました。
「株式市場を信じなさい」
株式投資の未来
シーゲル教授は現在の株価の下落ではなく、過去の株価のトレンドに焦点を当てて説明を始めました。自身の著書の中でも明らかにしたように、株式は1802年から現在まで、インフレ調整後で年率約6.6%のリターンを投資家にもたらしています。
「もちろん過去のパフォーマンスが未来を保証する訳ではないが」
とシーゲル教授は前置きした上で、
「過去のデータに基づく株式の未来を信じるべきだ」と言いました。
今後も多くの調整やリセッション、景気の後退があるが、感情的にではなく理論的に行動せよとシーゲル教授はいいます。
更に投資家への5つのアドバイス。
- 年間リターンは6~7%である事を思い出せ(リスクを取り過ぎるな)
- 株式にこだわれ(歴史的に見て株式が最も優秀な投資対象)
- 低コストのインデックスファンドを利用しろ
- 国際分散投資せよ
- 感情で動くな
最後になりますが、シーゲル教授は今回の株式市場には悲観的にはなっていません。
当該記者に
"I don't think we are at the point where we have to panic"
まだ慌てるような時ではない。
と伝えています。
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みんな、シーゲル教授の言うとおり、株式市場を信じようね☆
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